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柳瀬川動物病院ブログ

フリーズラップ法(タオルで鎮静)

もしかしたら、ご自宅での爪切りの際などに役立つかもしれないので、書いてみます。
 
動物病院という立場上、どうしても、動物にとって嫌なことや痛いことをしなければならないことが少なくないのですが、そんなとき、わんちゃん・ねこちゃんの性格によっては、動物は恐怖心で一杯です。恐怖心からの行動とは言え、処置する人間の側としましては、噛まれるのも嫌ですし、引っかかれるのも嫌です。
「刃傷沙汰は避けたい」、これ、本音です。
 
かと言って、噛まれないように引っかかれないように力づくでがっちり保定すると、動物の恐怖心は増す一方です。猫の場合ですと、こういう時のグッズとして、洗濯ネットとか猫袋とかもありますが、処置によっては洗濯ネットや猫袋に入れた状態ではやりにくい処置もあり、そもそも、恐怖でシャーシャー言ってる猫を猫袋に入れるのも一苦労という場面もあり・・・。
 
力づくで保定したり、薬で寝かせる前に、試してみる価値があるのがタオル保定。フリーズラップ法です。
 

犬にも猫にも効きますが、猫の方が大人しくなり方が顕著です。犬は、大人しくなるというよりも落ち着く/恐怖心が薄れるという感じで、例えば、雷や花火の音を怖がっているときなどに巻いてあげると落ち着くようです。猫の場合、大体70%、少なく見積もっても半分以上の猫で鎮静効果があると感じています。
 
やり方は簡単。少し長めの普通のタオルをタスキ(8の字)に巻いて、ゆるゆるにならないように、洗濯ばさみで適当なところを止めるだけ。(使った後は普通に消毒・洗濯のサイクルに回すだけなので、楽ちん(^^)v
 
因みに、鎮静がかかるといっても薬を使っているわけではないので、血圧は下がらないらしく、この状態で、普通に採血もできました。
 
モデルは、アメショーのチコちゃん。本来は、元気いっぱいな男の子です。キャリーから出ると、すぐに診察台から飛び降りて探検を始めたくなるタイプ。フリーズラップで背中に点滴中です。
 
(注:フリーズラップしながら背中に点滴する場合は、背中に渡すタオルを少し尻尾寄りに渡すのがコツです。猫によっては、首に回すタオルを緩めて、その分、お腹のタオルを少ししっかり目に巻くのでも大丈夫なようです)
 

 
 
点滴終わって、フリーズラップを外す場面。薬を使って大人しくさせていた訳ではないので、タオルを外した途端、素のチコちゃんに戻りました。
 

 
特別な道具は不要ですので、試してみて下さい。
 

イラストA-(1).jpg

by い  


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